NX5からファイルの新規作成が変わりました。
こんな感じです。
モデルやアセンブリなど用途に合わせたテンプレートからファイルを作成する、というタイプです。NX4まではワードやエクセルと同じで、普通にファイル名を入力するだけでした。
テンプレートを切望していたわけでもないので、「おぉ!こいつぁいいや!」と思うことも、「なんだこれ?」と思うこともなく、「ふーん」という感じでした、はい。
デフォルトのもっともクリックしやすい位置にあるモデルタブ-モデルテンプレートを選択すると、
データム座標系(基準の3平面と3軸がセットになったもの)が作成されて新規ファイルが作成されます。
初期要素がある、ということはそれはそれでいいんですが、この勝手に最初からあるデータム座標系という要素がなぜかレイヤ61にあるんですね。
勝手に最初からあるのに61?...61はないだろ...と思うわけです。
(じゃ、どこがいいんだよ!?と言われると困ってしまうのですが...)
とりあえずデータム座標系の色とレイヤを変えることを目標に、テンプレートを直接編集する方法を考えてみます。
新規テンプレートファイルの保存フォルダ
NXの設定変更を思いついた場合、最初に見に行くのがNXインストールフォルダ¥UGIIというフォルダです。たいていの設定ファイルはここにあります。ヘルプを見るよりもこのフォルダを探した方が早いことも多々あります。
(UnigraphicsからNXに名称変更して何年にもなりますが、フォルダ名の接頭語UGはずっとそのままですね。IIにどういう意味があるのかは知りませんが。)
この UGII フォルダを開いて眺めてみると...自分が開発者だったら間違いなくこの名前にするだろうという templates というフォルダがありました。中にはNXファイルがたくさんあります...ビンゴっぽいですね。
テンプレートファイルの修正
自信を確信に変えるためにNXで開いてみます。
片っ端から開くと結構な数があるので、ここは大人らしく、モデルタブ-モデルテンプレートというヒントからファイル名を推測しながらいくつか開いてみると、レイヤ61にデータム座標系があり、ファイル名もmodel-plain-1-mm-template.prtというそれらしいファイルがありました。
このファイルを修正&保存して、テンプレートが変わるかどうか試します。
小心者なのでバックアップをとっておきます。
(バックアップは、model-plain-1-mm-template_backup.prtという名称にしました。)
これで思う存分編集できます。
編集→オブジェクトの表示
クラス選択→データム座標系を選択→OK
レイヤ=2、色=適当に違う色に変更→OK
(((( ;゚Д゚)))
ビビリましたが、ファイルが読み取り専用だったようです。
NXはおおらかなので、開いてからでも読取り専用を解除すれば保存できるようになります。
エクスプローラでファイルを選択→右クリック→プロパティ
プロパティダイアログ表示が表示されるので、読み取り専用のチェックを外します。
横道にそれましたがファイルはこんな感じになりました。
レイヤはこうなっています。
とりあえずこれで保存します。
全てのファイルを閉じます。
テンプレートの変更を確認
新規作成でテンプレートが変更されたかどうか確認してみます。
メニューのファイル→新規作成
モデルタブ→モデルテンプレートを選択
キターーーーー!!!(顔文字わからないため省略)
レ、レイヤは...
キターーーーー!!!(顔文字わからないため省略)
まとめ
新規作成ダイアログのテンプレート変更方法(ダイレクト編)は、
- NXインストールフォルダ¥UGII¥templatesフォルダにあるファイルを変更する
...あれ?これだけ?こんなに長く書いたのに...orz
一連の操作を動画にしたので置いておきます。
次回、気力があれば自分専用のタブを作ってそこに自分専用のテンプレートファイルを作ってみたいと思います。
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