新しい穴フィーチャの設定ファイルな日々

今回は、NX5からの新しい穴フィーチャの設定ファイルを編集して、穴リストをすっきりさせよう!という内容です。
それでは、いきます。

まとめ

いきます、と言っておきながら、とても長くなってしまったので、まずサマリーを載せておきます。

以下のファイルの各行を編集、追加、削除することで、穴リストを編集することができます。
ねじクリアランス穴設定ファイル
NXインストールフォルダ\UGII\modeling_standards\nx502_Screw_Clearance_Hole_Standard.xml
ねじ切り穴設定ファイル
NXインストールフォルダ\UGII\modeling_standardsフォルダ\nx502_Threaded_Hole_Standard.xml

それだけです。
それでは以降、詳細をながながと書いていきます。



NX5からの新しい穴フィーチャ

NX5から、穴フィーチャにねじ切り穴やねじ逃がし穴が統合されました。
こいつです↓
holeicon 
統合とは、こうなったということです。
holedl1
さらに、NX6ではねじ下穴も加わっています。
NX...ノリノリですね。

旧穴フィーチャは、NX5より前の穴、というまんまの名称で残っています。
holenx5icon
ねじフィーチャもそのまま残っています。
screwicon
ということなので、以前のままの使い方をすることもできます。

ねじクリアランス穴を見てみると、
holedl2
これでもかというくらい呼びと規格が入っています。

ねじ切り穴は、
holedl3
M200までありますよ...パイプラインの配管でもモデリングできそうです。

ここまでで既に長くなっていますが、ここから今回のテーマの 使用する穴と規格だけにしてもっとすっきりさせよう!ということをやってみたいと思います。

 

新穴設定ファイル

探すのに時間がかかりましたが、やっぱりUGIIフォルダにありました。

ねじクリアランス穴設定ファイル
NXインストールフォルダ\UGII\modeling_standards\nx502_Screw_Clearance_Hole_Standard.xml

ねじ切り穴設定ファイル
NXインストールフォルダ\UGII\modeling_standardsフォルダ\nx502_Threaded_Hole_Standard.xml

この2ファイルを編集していきます。

 

新穴設定ファイルの編集

まず、バックアップをとっておきます。
holedl5

ねじクリアランス穴設定ファイルを メモ帳で開いてみると、1行1穴の形式で登録されています。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<Root>
<StandardHole Unit="Metric" Standard="ISO" Form= ~ Size="M1.6" Fit="Close ~
<StandardHole Unit="Metric" Standard="ISO" Form= ~ Size="M1.6" Fit="Normal ~
<StandardHole Unit="Metric" Standard="ISO" Form= ~ Size="M1.6" Fit="Loose ~
<StandardHole Unit="Metric" Standard="ISO" Form= ~ Size="M2" Fit="Close ~
<StandardHole Unit="Metric" Standard="ISO" Form= ~ Size="M2" Fit="Normal ~
<StandardHole Unit="Metric" Standard="ISO" Form= ~ Size="M2" Fit="Loose ~

であれば、使わない呼びの行を削除すればよくね?と単純な発想でJIS以外のねじ & M64より大きなねじの行を全て削除して、上書き保存してみると、
holedl6

(((( ;゚Д゚)))
ちょっとビビりましたが、ファイルのプロパティを見てみると、ただ 読み取り専用 属性がついているだけでした。読み取り専用のチェックを外すと上書きできました。良かった良かった。

それでは、NXが起動している場合は、NXを再起動して、新穴フィーチャをクリックすると、
holedl7
(((( ;゚Д゚)))
再びビビリました。いろいろ変更したところ、初期設定がISOになっているとエラーがでることがあるのかもしれません。

再現しようとしてもエラーの出る時と出ない時がありました。 また、エラーメッセージも複数あったような気がします。 面倒なので詳しく調べていませんが、エラーが表示された場合、以下の手順でエラーがなくなりました。

エラーが出た場合、[ファイル]→[ユーティリティ]→[カスタマデフォルト]と進み、
holedl8
[モデリング]→[Extras]→[Screw Clearance Hole]→[Standard]→[JIS]と設定してNX再起動
holedl9

これでエラーがなくなりました。
本当にこれが原因だったのかどうかは面倒なので調べていませんが、エラーがでなくなったという事実を重く受け止め、真摯に対応していく所存でございます。休み過ぎで、毎日ぼーとしているためか、意味不明な文章になってきました。すみません。

それではNXを再起動し、新穴フィーチャをクリックしてみると、
holedl10
へ、減ってるぞ(((( ;゚Д゚)))

少しすっきりしました。

規格を見てみます。
holedl11
こちらも、JISだけになってます。

ねじ切り穴も見てみると、
holedl12
こちらは半減させました。
少しは扱いやすくなったと思います。

 

設定ファイル

ここまでの説明と下の動画で使った設定ファイルを置いておきます。
nx502_Screw_Clearance_Hole_Standard.xml
nx502_Threaded_Hole_Standard.xml
*使用する場合は、必ず元ファイルをバックアップしておいてください。


最後に、結果の動画を貼っておきます。

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